子育ての大切さを考えられるようになった時代に添えて

  • 2020.02.05 Wednesday
  • 15:42

 

現代人が抱える心のテーマについて、少しお話したいと思います。

 

戦前と戦後で大きく変わったことのひとつに、家族形態があります。

 

 

私たちは基本的に、自分が生まれ育った家族(定位家族)の常識しか知りません。

 

戦後の家族形態は、家族社会学では「近代核家族」を呼ばれる特殊なものなのです。

 

それは、「夫、妻、子ども」という家族構成と、男性が「サラリーマン(従業員)」という働き方をし、女性は家事や育児をおこなうといういわゆる「性別役割分業」によってなる家族形態です。

 

現代は、女性の社会進出もすすみ、女性もサラリーマンをしながら家事育児をおこなうという、いわゆる「ワンオペ育児」が話題になっています。

 

そこから芋づる式に、保活問題などが出てきます。

 

このような近代核家族マインドのままの家族のあり方は、にっちもさっちもいかなくなりつつあり、多くの方たちが悩んでいます。

 

 

話を戻します。

 

近代核家族になりたつためには、「住まい」の問題と「子育て」の問題が一挙に解消されなければなりませんでした。

 

そう、女性ひとりで家事育児をこなすためのネットワークが、社会的に用意されたのです。

 

それが、団地でした。

 

団地に住む近代核家族の中では、誰もが子育てを手探りでおこないました。

 

それまでは、祖母たちから連綿と続いてきた子どもを育てるためのネットワークが分断されてしまったのですから。

 

 

このような子育て環境のなかで、1980年代頃から子どもが親に暴力を振るう家庭内暴力がニュースをにぎわせるようになりました。

 

今日は、引きこもりとしてこの社会の闇の中にひっそりと息をひそめている、50代以上の人たちが驚くほど多くいるのです。

 

 

子育ての結果が出るのは、何十年もかかります。

 

私たちは、今日の社会問題をみて「ああはなりたくない、うちの子は大丈夫かしら」と忖度したり心配する前に、ひとりひとりが子育てのあり方について真剣に考えなければならないところにきていると思います。

 

近年、精神分析でも注目されてきている「愛着理論」は、私のこの着眼点を確かにするものといえます。

 

 

また、日本には、子育てのための文化として野口整体があることも、ぜひ知っていただきたいと思います。

 

「子どもは、親の注意を集めて生きる」というのが野口整体の子育て法の基本です。

 

これは、愛着理論では「調律のとれた応答」と呼ばれるものだといえます。

 

 

人間の心は、関係性の中で育まれます。

 

そして、心は大人になってからも、育まれ続けます。

 

このことの大切さを、日々、お伝えしたいと思っています。

 

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