合気道の師匠のこと

  • 2019.06.14 Friday
  • 12:55

 

ふと、丸山修道先生のことを想い出した。

 

私の合気道の師匠で、私はこの人のあり方を「すごい」と思っていたし、いまもそう思う。

 

 

先日、眼鏡のとよふくさんに行って、「スポーツを何かやっていましたか?」と聞かれて、合気道の話になった。

 

とよふくさんが大切になさっているハガキ道の坂田道信さんが心身統一合気道の藤平光一さんをたいへん評価されていたようで、私の合気道の師匠の丸山先生も藤平先生と認識を同じにして合気道をなさっていた、という話になったのだった。

 

 

丸山先生は、あまりご自分のことを語られなかった。

 

「私はあまり自分のことを話さないんだ。でも、あなたには話そう」

 

と、私に、ぽつぽつと昔の話をしてくれた。

 

 

戦後しばらくして、アメリカで合気道を拡げるよう命じられて行かれたらしいが、そこで目の当たりにしたのは、アメリカ人の体格の大きさと強さだったという。

 

「ふつうにアメリカ人とやりあったら、顔面の鼻を折られた」と言っていた。

 

「アメリカ人に通用する合気道にしなければ」と相当探究されたらしい。

 

「お金がなかったからカップラーメンばかり食べて、身体が黄色くなった」とも言っていた。

 

 

「翁川さん、私はね、あなたがなぜかここに来たから、本を書こうと思うんだ」

 

と言って、稽古の前に毎回、手書きで書かれた何枚もの原稿を私に読んで聞かせてくれた。

 

「だいたいね、みんな〈気〉というものをほんとうはわかっていないんだ。これがなかなか伝わらない」

 

と言いながら読んでくださった原稿の内容は、私には確かに腑に落ちるものだった。

 

 

私は丸山先生に投げられるのが好きだった(マゾではないけど)。

 

丸山先生に投げられて、宙を舞うときのあの感覚は、なんとも言えず気持ちよく、しかも、受け身がちっとも痛くなく楽にできるのだった。

 

 

丸山先生のところにいたときは、私は大学院生だったので、心身が不調なことが多かったが、先生はいつもかわらず微笑を浮かべてそこにいた。

 

私が名古屋を去るときにも、かわらずそこにいてくれた。

 

 

それから数年して、私は野口整体に出会った。

 

これもまた、〈気〉の世界だった。(野口晴哉先生は植芝盛平先生にスカウトされている。)

 

 

魔術的でもなく、カルトでもなく、躁転することもなく、防衛でもなく、〈気〉の話を書ける日が来ることを願っている。

 

 

 

calendar

S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>

selected entries

categories

archives

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM